2024年03月06日

神経変性症性認知症疾患ではアルツハイマー型認知症に次ぐ頻度であり、全認知症患者の5~10%がAGDであると推定されています。側頭葉内側部に多数の嗜銀顆粒の出現を特徴とした疾患です。高齢発症例(平均80歳)が多く、健忘や記憶障害を初発症状としゆるやかに進行します。遂行機能は保たれますが、攻撃性の増大、不安、うつ状態、妄想などの精神症状が見られ、性格変化、周囲への配慮能力を欠いた自己中心的な行為が目立ちます。

画像的には左右差のある側頭葉内側前方の萎縮が特徴です。塩酸ドネペジルに不応性であることが多く、抗認知症薬のむやみな投与は副作用、日常生活レベルの低下を誘発する危険性があります。

 

あんの循環器内科
院長 亀田 秀樹
TEL083-924-1151

一覧へ戻る